Wantedlyでインターンした時の話

最初に断っておきますが、Wantedly に特に恨みはありません。社での経験はかなり有意義なものでしたし、後の大きな選択につながる学びがありました。

諸々の契約が切れたので、少し前に炎上した Wantedlyインターンをしていた頃の話について書きます。

概要

私が Wantedlyインターンをしたのは、2015 年 の 9 月。約一ヶ月間です。既に 3 年が経過していますから、今とはいろいろと違っていると思います。

JOI 夏季セミナーのスライドを公開したところ、awakia さんにメッセージを頂いたのがきっかけです。ちょうど東京で別のインターンがあったので、そのついでにいきなり会社に遊びに行きました。そこで会社を見学して、人事の方と話をしたあと、リードエンジニアと少し立ち話をしてインターンが決まりました。遊びに行ったらインターンが決まっていたので、拍子抜けしたのを覚えています。

やったこと

インフラチームに所属しました。特定のメンターはおらず、チームの一員として他のメンバーと同じように業務をしました。

大きいタスクとしては、Wantedly Visit を Docker に乗せる検証をしたり、Wantedly に登録されている名前に自動でふりがなとローマ字を付ける機能を作ったりしました。当時はまだ大きな Rails アプリケーションを書いたことがなかったので、Wantedly Visit のデカさに絶望しました。Rails を起動するのに数分かかるとか、未知の世界でした。

当時の Wantedly Visit は大きいものの比較的普通の Rails アプリケーションだったので、Docker に乗せるのはそれほど難しくありませんでした。

自動でふりがなとローマ字を付ける機能は、JOI 夏季セミ自然言語処理の知識がついていたのを見込まれてアサインされました。Mecab である程度処理したあと、無限に例外処理をするような実装になりました。山田太郎の場合、Mecab で「やまだ」「たろう」まではわかりますが、「たろう」を「Tarou」ではなく「Taro」に変換しなければなりません。人名をローマ字に変換する場合、このような例外パターンが大量に発生します。Wantedly に登録されている膨大な名前を変換し、おかしな変換結果を目 Grep で探し、見つけたら例外パターンに組み込む、ということをやりました。もし Wantedly の名前のよみやローマ字に変な文字列が入っていたら、私の実装ミスです。

その他、細かなタスクはいくつかありましたが、省略します(忘れました)。

待遇

日給 8000 円の業務委託契約でした。宿代は出せないと言われました。

正直報酬は安かったと思います。社員と同じようにタスクをやりましたし、それなりの働きはできていたと思います。あと、会社が白金台にあるので、飲食店が異常に高く、昼食代が負担になっていました。東工大から来ていた同じチームインターン生と二人で、週の半分は社内でカップ麺を食べていました。

出社時間は決まっていましたが、適当な時間に帰っていいと言われていました。残業の指示をされたことはありませんし、基本的に私は定時で帰るようにしていました。

炎上について

批判記事削除のウォンテッドリー、14時間8,000円でエンジニアインターンを働かせる14時間労働で圧倒的成長togetter.com

上のまとめに書かれていることは概ね真実だと思います。

Wantedly の社員さんはモチベーションが大変高いようで、割と皆遅くまで残って仕事をしています。定時で帰る人をほとんど見かけなかった気がします。その上、Wantedly のエンジニアは優秀だったので、「こんなすごい人たちがまだ残っているのに、自分だけさっさと帰るなんて…」という感情が発生します。結果的に、長時間労働になってしまうインターン生は、間違いなく発生していたと思います(私より先に帰っている人は殆どいませんでした)。

雰囲気に流されて気がついたら 23:00 まで残っていた日もありました。それなりの人数が会社にいました。私は空気を読まないのに慣れている人間だったので、「そろそろ終わろうか」と言われるのを待っていると永遠に帰れないことに気がついて定時で帰るようになりました。

勝手に帰っていいと言われていたとはいえ、最初に口頭で軽く言われただけですし、いざ定時になると誰も帰らないので帰りづらい、というのは間違いなくありました。基本的に社員の方は忙しそうにしていてつかまらないことも多く、大事なことじゃないと声をかけにくくはありました(帰っていいのかというのは間違いなく大事なことなのですが…)。

インターンで来た学生としてではなく、一人のエンジニアとして扱われていたという実感はありましたが、一方で 18 歳の幼子には少し厳しかったと思います(定時の概念とかもよくわかっていなかったので、明示的に帰っていいといわれるものだと思いこんでいました)。当時はプログラミングしてお金を貰えるなんてすごい、というような認識だったので報酬についても特に気になりませんでしたが、今振り返ってみると、当時のスキルでももう少し高い報酬を要求するべきだったと思います。

おわりに

良くも悪くも、インターンを安い戦力として使っている部分はあったと思います。一方で、社員と同じ業務をやることができたのは、大変貴重な経験でした(同じ業務を安い報酬でやらされた、と言う想いもありますが…)。本番DBも触りました。ドキドキしました。

実力的には社員さんにそれほど劣っていなかったとは想いますし、報酬が安いという不満は正直ありました。今同じ待遇であれば、その時点で断ると思います。

社員さんが熱く語っていた上場の夢も叶い、私がいた頃よりはずっと大きな会社になりましたし、いろいろと改善はされていると思います。正直な気持ちをいろいろ書きましたが、今でも Wantedly 社の発展をささやかながら心から願っています。